先日、携帯の電波の届かない、フィリピンの片田舎のさらに離島にある知人宅にお邪魔したとき、「新しく電話を入れたんだよ」と嬉しそうに誇らしげに見せてくれたものは、なんと卓上型の衛星電話でした。初めてマニラからの電話が鳴ったとき、家族みんなで歓声を上げて喜んでいたのが印象的でした...
アジアには通信インフラ未整備の離島や山間部がまだまだ多くあります。それらの地域の通信事情を一気に解決する衛星電話が、ACeS(エイシス)- ASIA Cellular Satellite です。ACeSはインドネシア、フィリピン、タイ各国の電話会社が共同で打ち上げ運用しています。
通話エリア(国、地域): Bangladesh, Bhutan, Brunei Darussalam, China (People's Republic), China - Taiwan, Hong Kong, India, Indonesia, Japan, Kampuchea, Korea Republic of (South Korea), Korea People's Republic of (North Korea), Laos, Malaysia, Myanmar, Nepal, Pakistan, Papua New Guinea, Singapore, Sri Lanka, Thailand, Vietnam
(各国での利用の可否は、各国の法律に従います)
システムはGSMに準拠
上の通話エリアマップにあるように、エリアを百数十の小エリア(Cellular)に分け、スポットビームを当てることで、あたかも携帯電話の基地局のようになっています。システム的にもGSMシステムを活用しているため、GSM携帯電話と同様のSIMカードが使われています。