端末は携帯型と卓上型の2種類
ACeS衛星電話の端末は、携帯型と卓上型の2種類があります。
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携帯型端末
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卓上型端末キット
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携帯型端末は、GSM900MHzとSatelliteのデュアルモード端末で、GSM900MHz圏内ではGSMに、それ以外の地域では衛星にと切り替えができます。反対に、各国の提携先の携帯電話会社のSIMカードをこのACeS衛星携帯電話に挿入して、衛星しか電波の届かない地域で、ACeSにローミングして使うこともできます。このように、ACeS衛星電話は、巨大なカバーエリアを持つGSMと見ることができますね。実際SMART ACeSは、Satellite GSMと謳っています。主に油田などのプラント開発や山岳部での利用を想定しているようです。
一方、卓上型端末は、まさに離島や山間部の通信事情改善を目的に作られ、上のキットの写真のように、利用者自身で設置できるよう、シンプルな構成になっています。ローミングができない代わりに、通話料金は安価に設定されています。まさに庶民のための衛星電話なのです。
通話料金は安価に設定
今まで、衛星電話というと1分数百円もするというイメージがあったと思いますが、ACeS衛星電話は、携帯型も卓上型も日本円換算で約30円/分と随分安くなっています。特に卓上型はオフピーク時にさらに割安な料金が設定されています。イリジウムなど低軌道周回衛星を多数用いるタイプの衛星電話がコスト的に行き詰った一方で、静止衛星1基で運用を始めたACeSは、回線を安く提供できるのでしょう。
国際電話(契約国以外の国へかける時)も、アジア近隣諸国へは、約50円/分からと安価に設定されています。